すいぶん穏やかになってきましたが、近年の「ポジティブでなければ」的な風潮は、なんだかなぁ、と感じていました。
なんでもかんでもポジティブに!と、それだけがいいのだと向かっていくと、歪みが出るもの。
ポジティブになれない自分はダメだ、と思ってしまって、自分はネガティブだと決めつけてしまうのも不自然です。
そもそも両方あって、ポジティブな時もあれば、ネガティブになる時もある。
結果として、ごきげんになれたらいいですね。
「結果として」というのがミソです。その結末には、自分の自分に対する信念や価値観が現れるからです。
何があっても、それがいい悪いに関わらず、結末に持っていくんですよ。それくらい信念や価値観(マインド)は、強いです。
四六時中、ポジティブじゃなくても、いいんです。
でも、結果として、ポジティブな側面も視界に入れることは大切ですし、ごきげんよく生きていれば、ごきげんなことは集まってきます。
笑う門には福来たる
これは真実です。
でも、笑う門には福来たるを地でいく人は、一方で、反対側の気持ちに寄り添うのも自然です。何も否定しないから、結果として、ポジティブな側面も直視でき、笑顔が出るのです。
ご機嫌という言葉は、元々は仏教用語で「人が不快に思うようなことをしない」というところから来ているそうです。
ごきげんでいるというのは、自分はもちろん、他の人のためでもあるのです。
だからこそ、ポジティブだけではなく、いろんな心の動きをありのままに受け容れることが大切ですね。それは、それ自体が成長であり、学びです。
受容(アクセプタンス)は、成長への学びと同時に人生のミラクルを引き寄せる神聖なパワーそのものです。
どんなに泣いても、恨んでも、苦しんでも、
普遍的に存在する「よい面」があることを忘れない。
いろんな感情には、様々なメッセージがあり、本には書いていない自分自身の大切な真実が隠れているのです。